タムロン 90mm F2.8 Di III Macro VXD は新しいタムキューとして最高の仕上がり

伝説のタムキュー再び!TAMRON 90mm F2.8 Di III Macro VXDについてニコ爺が丁寧に解説

4人のカメラファンが今日は以下の記事について話しています。
Tamron announces a 90mm F2.8 macro lens for Sony and Nikon mirrorless

登場人物
ニコ爺(にこじい):カメラに詳しい解説好きの年配者。ニコンの話をちょこちょこ挟む。
キヤノ坊(きやのぼう):公平で知的なカメラ愛好者。冷静なツッコミ役。
ソニー信者(そにーしんじゃ):ソニー信奉者。クールさを重視し、批判的。
フジ嬢(ふじじょう):おしゃれ好きで、カメラはあまり詳しくない。

ニコ爺
さて、みんな、このタムロンの新しい90mm F2.8マクロレンズについてじっくり解説していくぞ。まずは基本スペックからだ。このレンズは、特にZマウント(ニコン)とEマウント(ソニー)に対応してるということで、広範なユーザー層にアピールしている点が一つの大きなポイントだな。マクロレンズとしての性能は、1:1の等倍撮影が可能で、これは被写体をそのままのサイズで写せるということだ。マクロ撮影をする人にとってはこれは基本中の基本だけど一応教えてあげたよ。
ニコ爺
次に、このレンズの構造について話そう。レンズ構成は11群15枚だ。かなり複雑なレンズ構成だが、これにより光学的な歪みや色収差を極限まで抑えられる。ここで使われているのが、タムロンの独自技術であるLD(Low Dispersion)ガラスだ。これが色収差、特に紫外線や赤外線の端っこでの色にじみを効果的に除去してくれるんだ。実際に撮影すると、クリアでシャープな画質が得られる。これに関しては、例えば昔のタムロン90mm F2.5なんかも優秀だったが、今回の新モデルはそれをさらに一歩進化させた形だな。
ニコ爺
それから、次に注目すべきはVXD(Voice-coil eXtreme-torque Drive)モーターだ。これが今回のAFシステムに搭載されているんだが、このモーターはタムロン独自のもの。高速かつ高精度なオートフォーカスを実現してくれる。特に、微細なフォーカス移動が必要なマクロ撮影では、このモーターの性能がかなり重要なんだ。タムロンのマクロレンズを使ったことがある人なら分かるだろうけど、昔はAFが遅いとか、迷うことがあった。でもこのVXDモーターのおかげで、その問題はほとんど解決されているんだ。ちなみに、ニコンのZマウントでもフォーカスは素早くスムーズだ。これが、いかに進化したかという点では、ソニーのGMレンズに匹敵するんじゃないかと個人的には思うね。まあ、ニコンのZ 105mm F2.8マクロには敵わないけど(笑)
ニコ爺
それと、最短撮影距離にも触れておかないとな。0.3mという短距離で撮影可能なことは、マクロレンズにおいて非常に重要だ。背景が大きくボケるから、被写体が際立つ。特に、小さいものを撮るときは、できるだけ被写体に近づいて撮影したいよな。このレンズはその点で、かなりの接写性能を持っているわけだ。
ニコ爺
さらに、最近では防塵・防滴仕様も求められるが、このレンズはそこも押さえている。タムロンのレンズはコスパが良い上に、プロ向けの機能をしっかり搭載している。防汚コートが施されているから、汚れや指紋がつきにくく、雨の日でも安心して撮影ができるんだ。これ、地味に便利なんだよな。実際、ニコンのレンズの方が防塵防滴は良いと思っているけど、タムロンはカジュアルな価格でこの機能を提供してるのはすごいことだね。
ニコ爺
ちなみに、この「タムキュー」って呼ばれるタムロンの90mmマクロは、カメラファンの間では一種の伝説的存在なんだよ。タムロンがこの焦点距離でマクロを出すのはかなりの歴史があって、第一世代は1983年に発売されたんだ。カメラ市場がフィルムからデジタルに移行する中で、タムキューはその優れた性能でプロアマ問わず人気を集めたんだな。今の世代でも、初代タムキューを使ってるファンがいるくらいだ。これだけ長く愛され続けているマクロレンズっていうのは、他にはなかなかない。ちなみに、ニコンのマクロレンズも優れているけど、ここまで愛される一本は他にはないかもね。
キヤノ坊
ふむふむ、さすがニコ爺、詳しい解説ありがとう。個人的に注目したいのは、やっぱりそのタムロンのコスパの良さだね。高性能でありながら、価格が抑えられているのはすごいことだよ。
そうだね、タムロンの価格と性能のバランスは本当に素晴らしい。特にVXDモーターは、静止画だけじゃなくて動画撮影でも使えるっていうのがポイントだ。クリエイティブな映像表現を追求する者にとって、タムロンは意外と強力な武器になる。ソニーEマウント対応ってことも嬉しいしね。俺的には、ソニー純正のG Masterレンズも優れているとは思うけど、タムロンのこのシリーズはG Masterと同じレベルで使えると思う。特に若いクリエイターには、タムロンの価格帯は手が届きやすいし、その点でソニーのαシリーズと組み合わせると、かなりのパフォーマンスが出せるんじゃないかな。ただ、タムロンのデザインにはもう少しこだわってほしい部分もある。見た目がちょっと地味なんだよな。そこが、ソニーのG Masterと比べると見劣りするかな。
ソニー信者
タムロンって率直に言うと特別な印象がないわね。なんだか影が薄いというか、他の大手ブランドに埋もれている感じ。私的には、やっぱり見た目が大事よね。機能ももちろん大切だけど、カメラを使ってる自分が素敵に見えるかどうかが重要だから、タムロンはそのあたりの魅力がもう少しあってもいいかな。
フジ嬢
ニコ爺
フジ嬢、君がそう感じるのもわかるが、タムロンは見た目よりもその性能でカメラファンから深い支持を受けているんだ。特に、さっきも話したけど、この90mm F2.8、通称タムキューはカメラ業界では一種のレジェンド的存在だよ。1983年に初代が登場して以来、ずっと進化し続けてきたんだ。カメラがデジタル化されても、このレンズはその高い描写力でプロ・アマ問わず信頼されている。長い歴史の中で、タムロンは価格と性能のバランスで定評があるけど、このタムキューは特にその象徴と言えるね。信頼性と実用性が高いから、根強いファンが多いんだよ。ちなみに、ニコンもマクロレンズではなかなか優れたものを出しているが、タムロンのこの90mmはそれに並ぶ名作だ。
でもニコ爺、タムロンって最近どれくらい人気なの?ブランド力とか業績はどうなのかしら?ソニーやニコンに比べると、やっぱりあまり目立ってない気がするんだけど。
フジ嬢
ニコ爺
いい質問だね、フジ嬢!実は、タムロンはここ数年でかなり力を入れてブランドを強化してきたんだ。まず、EマウントやZマウント対応のレンズを次々とリリースして、ソニーやニコンのユーザーに向けた製品展開を拡充している。特にEマウントのユーザーには大人気だよ。最近ではVXDモーター搭載のモデルが増えていて、これが高速・高精度なオートフォーカスを可能にしている。静止画だけでなく動画撮影でもその性能が評価されていて、クリエイターたちにも広く支持されているんだ。タムロンは以前からコスパの良さで知られているが、最近は防塵・防滴機能など、プロ仕様の機能も取り入れ始めた。これによりプロやセミプロのカメラマンたちからの信頼も一層厚くなっているね。
ニコ爺
業績面でも、タムロンは国内外で好調を維持している。特にEマウント対応のレンズが売れていることから、ソニーとの相性が非常に良いことがわかるよ。それに、タムロンはレンズだけじゃなくて、光学機器全般での技術力も高く評価されているんだ。これがブランドの底力だよ。
キヤノ坊
なるほど。確かにタムロンは、特にソニーEマウントとの親和性が高く評価されているね。最近のレンズ市場を見ると、コスパ重視のユーザー層をうまく取り込んでいるのが印象的だ。特にこの90mmマクロレンズに関しては、長年の歴史を引き継ぎつつ、現代の技術でさらに進化している。AFの精度や最短撮影距離の改善も見逃せないよ。ただ、タムロンはどうしても『セカンドブランド』というイメージが強いから、ブランド力という点ではまだ改善の余地があるかもしれない。
うん、確かにタムロンは長くカメラファンに支持されてきたけど、個人的にはデザインとかブランド力の部分がちょっと弱いかな。特にソニー信者としては、やっぱりソニーの純正レンズの方が圧倒的に魅力的に感じるんだよな。性能面ではタムロンも優れているし、価格が手頃なのは認めるけど、やっぱり純正レンズの『安心感』っていうのがあるんだよ。ソニーのG Masterレンズなんかはデザインも美しいし、使っていて所有欲が満たされる。タムロンはその辺、少し味気ないんだよね。まあ、実際に使ってみると性能は申し分ないんだけど、見た目やブランド力で負けてる感は否めないかな。ただ、このVXDモーターの進化は本当に素晴らしいから、今後はさらに期待が持てるかもしれないな。
ソニー信者
ニコ爺
うむ、確かにソニー信者の言うことも一理あるが、タムロンとニコンの相性も無視できないんだよね。特にZマウント対応のこの新しい90mmマクロは、ニコンのZシリーズとの親和性が非常に高い。Zマウントはフランジバックが短くて、これがタムロンの設計と非常にマッチしているんだ。ニコンユーザーとしては、このレンズがZ6IIIやZ8とどれだけ相性が良いか、注目すべきポイントだ。ちなみにニコンのレンズ開発では…
あー、またニコンの話に逸れてきたわね。話を戻すけど、このレンズで注目するべき一番良い点は、やっぱりそのVXDモーターでのオートフォーカスの精度じゃない?特にマクロ撮影だと、フォーカスの正確さが決定的だから、それをしっかりサポートしてくれるのは大きいよね。カジュアルに使えるレンズの価格帯で、ここまでの技術を詰め込んでいるのは、確かにすごいと思う。
フジ嬢
キヤノ坊
確かに、フジ嬢の言う通りだ。特にタムロンのVXDモーターによるフォーカス精度は、マクロ撮影において非常に重要な要素だね。それが価格に見合う形で実現できているのは、やはりタムロンの強みだと思う。さらに言うと、タムロンは軽量化にも成功しているから、携帯性も優れている。このあたりが現代のカメラマンにとって非常に使い勝手が良い要素だよね。
キヤノ坊
総合的に見ると、このタムロンの90mm F2.8マクロは、価格と性能のバランスが非常に優れているね。VXDモーターによる高速AFや、防塵・防滴構造など、プロ仕様の機能を備えながらも手頃な価格帯で提供されている点が魅力的だ。マクロ撮影や接写に強いレンズが欲しい人にとって、これは非常に有力な選択肢になるだろう。特に初心者や中級者にとっては、手が届きやすい価格と使いやすさがあるから、オススメできるね。
同意だね。ただ、俺が期待してるのは、タムロンが今後どれだけデザインやブランド力を強化してくるかってことだね。機能面では文句なしだけど、見た目のインパクトがもう少し欲しいところ。特に若いクリエイターたちは、性能だけじゃなくてスタイルも重視するからね。だから、次の世代のタムロンレンズでは、そのあたりも進化してほしいと思う。今後の展開には期待大だね。
ソニー信者
ニコ爺
ふむ、2人ともいい意見だね。やはりタムロンの進化は見逃せない。特にこの90mm F2.8マクロは、歴史を踏まえつつ現代のニーズにもしっかり応えているのが素晴らしい。個人的には、やはりこのタムキューシリーズがこれからも続いてくれることを願っているよ。さて、そろそろ私ももう1本、タムロンのマクロレンズを買い足してしまいそうだな(笑)

※会話の中には一部事実と異なる内容が含まれている場合がありますのでご注意ください。



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新卒で某カメラメーカーに就職→某ゲーム開発会社→現在は某ゲームメーカーで働いています。カメラやゲームなど、好きなことを気ままなペースでまとめていきます。